Luna channel ~20代女子のざれごと~

20代半ば女子の日常。夢とか人生の目的捜索中。楽しく面白い人生を送りたい。どこにでもいる、ごく普通の若干くすぶっている女子。

都会に埋もれて、夢なんて忘れたよ

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夢ってなんだっけ。


もう思い出せない気がする。
小さい時に描いていた夢とか、昨日見た夢が思いだせないとかじゃなくて、

夢を抱く気持ちとか、追いかけるキラキラしたのとか
どんなんだっけ。
もう思いだそうとしてもわかんないなぁ。。



今日ひょんなことから、今生きてることの喜びとか有難みとかを一瞬感じて、同時に、思春期にキラキラした気持ちを持っていたことを思い出したんだけど、
それを継続して持ち続けることって難しいって実感している。なう。
俗に言う「原点回帰」的な気持ちに一瞬なったんだけど、ほんと一瞬だった。
もう今、思いだせない。


地元はド田舎とまではいかないほどの、まあまあの田舎で、何不自由なく高校3年生までの18年間を過ごした。
何不自由ない生活の中で、思春期ならではの自分なりの不自由さとか不満を見つけ出して、日々葛藤していた。
その頃の自分には大きな大きな葛藤、今思えば小さな小さな葛藤。


でも今振り返るとその時の気持ちってすごく好きで、思春期だったし心の内では中二病だったし(恥ずかしいから外にはあまり出さないようにしてたけど)、生きてる世界もすごく狭くて、自分が信じた人や物の価値が絶大で、思春期の自分にはそれはそれは大きな影響を及ぼしていた。
一種の宗教みたいなものかなー。
ミーハーだったから、信じる人や物なんてほとんどテレビを通した先にあるものだったけど。
憧れる芸能人がいればそういう人になりたいと思ったし、心を打たれる番組を見ればそれを生きる教訓にしてたし、間違いないと信じた人には一生ついていくって決めていた。
外の世界を知らないからこそ成り立つ、疑いの無い純粋な信じる気持ち。


小さな世界の中で反抗期も人並みにあって、なんで自分はこんなところにいるんだろうって、家の中の窮屈な空気にいつも嫌気がさしてた。
中学生くらいの時に自分を鳥かごの中の鳥に見立てて詩とか書いてた。←
その反動で、まだ見ぬ世界に夢とか希望が大きく膨らんで、頭の中はキラッキラしてた。


でも、この時の気持ちたちをもう思い出せない。


高校を卒業して、憧れの東京で憧れの一人暮らしを始めて7年くらいが経つ。
今日あの頃の気持ちが一瞬蘇ってハッとした。もうあの頃の純粋でキラキラした気持ちは思いだせない。
輝いていた気持ちたちはどこかへ行ってしまった。


憧れの生活は理想通り素敵なものだった。
親の干渉もなく、自由な時間に好きなことをして、多くの人とも出会った。
とりわけ都会っぽいことをしていたわけではなくて、普通に大学に通い、バイトをしたり、遊んだりしていた。
大学を卒業して、ぼちぼち働いて今に至る(企業に就職して働くとかいうタイプじゃないからしいて言えばそこだけ普通とはちょっとずれるかもしれないけど、今日はおいておく)。


知らないうちに変わってしまった。
変わったことにすら気付かなかった。
東京やとりまく環境がそうさせたのか、年月がそうさせたのかはわからない。
年に何回か、今日みたいにハッとする事がある。
でも毎度毎度その場限りの気持ち。今日だってそう。明日には変わらない日常を過ごしてる。

ハッとする度に感じる後悔とか絶望は毎度変わらないけど、その瞬間に客観視した自分の像が毎度少しずつ変化している。

今日客観視した自分は
とても利己的な人間だった。

なにをしたらどうなるとか、こう振る舞えば相手がこう感じるだろうとか、目の前の人や事が自分にもたらす利害・損得とかを考える人間になってしまった。
思春期の頃や子どもの頃にも考えなかったわけではないけど、今の方が汚く、かつ自然に計算するようになった。
心の中にがむしゃらにキラキラと夢を信じる気持ちなんてなくて、合理的な道はないか、無駄な時間は過ごしたくないと汚くドロドロした気持ちがうごめいている。


これが大人になるということなのかな。
大人になってもキラキラしている人は少ないか多いかはわからないけど、いると思う。
まさにあの頃信じて一生ついていこうと思ったテレビの中の人はそうかもしれない。
あの頃、神のように絶対的信頼をおいていた人は今でも神だ。
神のブレなさにはたまに救われる。
ただ、以前より広い世界を知って、神の偉大さは絶対ではなくなった。多くの物事に出会って時が経ち、神を信じる気持ちより目先の物事に目がいくようになってしまった。


現実世界に対応するため、自分を守るために日々心の皮が厚くなって、汚い大人になっている気がする。
憧れの神でさえも、遠くなっていくちっぽけな自分との距離に怖じ気づき、一生ついていくと誓ったはずの神の幸せや成功を願えなくなってしまった。
自分が上がれないなら相手を下げろ的な心理でしょうね。←

神に限らず、自分の近くでも遠くでも、キラキラした人を見ると焦燥感を感じるようになった。
あの頃に感じていた純粋な憧れや尊敬の眼差しはどこへ?
どうやったら取り戻せる?


答えがあるのかないのかはわからない。
どこかの心理学の本を読んだら書いてあるかもしれない。
「今のあなたを変える方法」的なタイトルの自己啓発本に答えがあるかもしれない。


本は探さないけど(笑)あの頃の純粋な気持ちを少しでも思いだして、現実的なこととか世間体とかどうでもよくなっちゃって、バカみたいな人生を笑ってかっこよく過ごせる大人になりたいな。
今の自分には超絶難しそうだけど。きっと数週間後か数ヵ月後にまた同じようにハッとして同じように絶望して同じように忘れて日常を過ごして行くんだろうな。笑