Luna channel ~20代女子のざれごと~

20代半ば女子の日常。夢とか人生の目的捜索中。楽しく面白い人生を送りたい。どこにでもいる、ごく普通の若干くすぶっている女子。

17歳年上のおじさんにガチで恋して、体の関係だけで終わった話

気持ちのはけ口がないからブログを書いてみる。

 

 

 

ちょっと失礼、

ゴホッ、あーあー、うーうー、

はい。いきます。

 

 

うううざああああいいいいいーー!!

 

 

 

 

とあるおじさんに数時間前に告白したことで現在のこの心境に至る。

 

今日二日酔いの体を引きずりながら必死で行った友人のライブがすごく素敵ですごくキラキラした気持ちになったのに、台無しになったぜ。

どうしてくれるんだぜ。

 

 

 

おじさんと出会ったのは約1年前、知り合いを介して、おじさんが働く飲食店に訪れたことだった。

43歳といえど、見た目は30代、なかなか好みの面構え。堺雅人似。彼女はいない。

この時点で私にはすでに下心があった。

というのも、そのおじさんは私が好きな某有名人の友人だったのだ。それもかなり親交が深く、親友レベル。

ふっふっふ。お近づきになる以外の選択肢はないじゃないか。

 

 

ほら、人間誰しも打算とか黒い部分がある・・よね・・・ごにょごにょ・・

 

 

 

初対面のその日はみんなで楽しく飲み語らい、良い雰囲気で終了した。

おじさんが働く店舗は私の家の隣駅で、これは一人で通うのもアリだな。。と頭の中で策を練っていた。

 

 

たまにふと過去の自分の行動力に驚くことがある。このときもそうだった。

初回から数週間だろうか、正確な日数は忘れたが、2回目はこっそり一人でいくことにした。

その日、堺雅人が出勤しているかはわからなかったが、仕事終わりに隣駅まで足を伸ばし、店舗の外から不審者顔負けの覗きっぷりで、いるかいないかをちらちらチェックしていた。

 

堺雅人が出勤しているのを確認したはいいものの、20代半ば女子、さすがに一人で飲み屋に入るのは勇気がいった。店先でうろうろすること15分。頭の中では様々な思いが渦巻いていた。

 

たった1回、数時間の面識のみ。急に一人で来られたら戸惑うだろう。

そもそも私のことを覚えているだろうか。

引かれるかもしれない。

 

 

しかしあとには退けなかった。迷いを振り切り、入店。

やはり雅人はにわかに驚いていた。

 

「この間のー・・・覚えてますかね?」

勇気を振り絞った子羊ちゃんオーラを前面に出す。

 

 

「覚えとるよー!一人できたん?笑 ここ座りー!」

方言ずるい。不覚にもキュンとする自分。覚えられていたことの安堵。今思えばこの時から今後1年半に及ぶ悪しき歴史がスタートしていたのだ。

 

 

案内されたカウンターでビールを飲みながら、メニューを見つめ何を頼もうか悩んでいた時だった。

 

「俺も飲もうか?あっち移動する?」

テーブル席を指す雅人。

はい、待ってました、神展開。というかここまで想定内。あなたと仲良くなるために来たんですから。

 

約2時間、雅人と談笑しただろうか。

私が思いを寄せる某有名人とのプライベートの話もでて、私にとってはなんともキラキラした時間だった。

 

この世界は綺麗なものでできている。世界は平和だ。

思わずとんだ勘違いをしそうになるくらい幸せな時間だった。

満足感や優越感。何とも言えない甘い蜜のような感情が私の中に生まれていた。

 

この人と一緒にいる時間は幸せ。ある種の吊り橋効果だろうか。

そのキラキラした満足感は私の中に、雅人に対する好意も生み出していた。

 

 

 

それが誤算だった。

 

 

 

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LINEを交換し、また遊びに来てもいいですか?と可愛げに言って店をでた。

その後も何度か店に遊びに行き、一緒に飲み、場所を変えて雅人の友人もともに飲むこともあった。私は有頂天だった。憧れの有名人に近づけている錯覚も起こしていたし、単純に雅人と一緒にいれることが嬉しかった。

この頃になると、雅人から連絡が来て、飲み会に誘われることもあった。

 

ある時、5、6人で飲んでいただろうか。私以外の女子もいた。歳は私と同じで、雅人と地元が一緒の女の子だった。

二人は長い付き合いということもあり、仲が良く距離も近く、嫉妬心をひそかに燃え上がらせる私がいた。もう完全に恋だった。

 

 

またある時、雅人と恋愛の話になった。

もうこの歳になると、誰かと付き合うときに「付き合おう」なんて言葉はなく、自然とお互いよく会うようになり、自然とそういう関係になり、気付いたらお互い自然と付き合っているかなと雅人は話していた。

「まあ確かにそうですよね」と適当に相槌をうっていた。

 

その日も2軒目に移動し、私が嫉妬心を燃やす女子、女子の弟、という謎の4人で飲んでいた。深夜1時か2時か。店を出てみんなでタクシーに乗り、家の近い人からひとりひとり降りていく。

最終的に、雅人と二人きりになった。

酔った勢いの軽いノリで私は雅人の肩に寄り掛かった。

それで雅人のスイッチが入ったのだろうか。

今日は私の家に帰ると言い張る雅人。

 

正直、戸惑った。

私の家に来て一緒に寝たら、確実にそういうことになる。

猿でもわかる計算式だ。

これまで意外とまっとうな生き方をしてきた私は、付き合っていない人と体の関係をもつことに抵抗があり、いくら好意があるといえども、この状況をかみ砕くことが出来ずにいた。

しかし私のそんな戸惑いに気付く様子もなく雅人は強引にタクシーを降りてしまった。

 

 

もう逃げられなかった。

ここで強引にまたタクシーを止め、乗せて帰すほど、場のしらけることをする勇気はなかった。

 

「絶対に何もしないでね!」100回は言っただろうか。

しかし、そんな防御は淡く崩れ去った。

いい歳した男女が一つのベッドで寝て、何もないはずがない。

猿でも頷く。

 

 

この時の私はまだ淡い期待を抱いていた。

数時間前に雅人が言っていた、恋愛話が頭を巡っていた。

もしかしたら付き合うことになるのかも。。

 

 

(つづく)